チュニジア物語 もくじ へ
第2話 七色ニンジンとオレンジ
2007年3月22日更新
 2007年1月21日から26日まで、チュニジアに買付旅行に行った。前回、2006年10月に行った時にはラマダンの時期で、どこの町にいってもみんなどことなく疲れた感じで椅子に腰をおろしていたりしたけれど、今回はラマダンではなく、街中も100パーセントの活気に満ちていたし、私も昼間から堂々といろいろなものをつまみ食いできて嬉しかったのだ。
 つまみ食いで一番気にいったのは、オレンジ !
そう、丁度オレンジの季節だったので、マルシェで、町の八百屋さんで、レストランのテーブルで、カフェの生搾りオレンジジュースと、行く先々で実のしまった新鮮なオレンジを目にしては、買い込んで、そのたびに車の中で味見をしていた。オレンジにもいろいろな種類があって、チュニジアで食べた中で一番おいしかったのが、トムソンという種類。ネーブルの一種で、とても甘くてジューシー。何よりも嬉しいのが、本当に新鮮なこと。新鮮であるって、果物や野菜の味を左右する、本当に大切なポイントなんだと、改めて気付かされたりもした。
 チュニジアのマルシェの野菜スタンドや街中の八百屋さんでは、日本のスーパーやパリのマルシェでのように、ものすごい種類の果物や野菜をみつけることはできない。
でもそれは、海外からの輸入野菜や果物が殆どないからで、つまり、すべて地物、旬の物、ということなのだ。東京やパリでは、今はどんな野菜が旬なのか、ときどきわからなくなる。パリの野菜スタンドで、冬にバジルの葉を探している人をみたりすると、これは深刻な季節音痴だわ、と思ってしまうが、実際は、パリでなら冬でも新鮮なバジルを買えてしまうから、怖い。 
 チュニジアでは、毎回行くたびにマルシェの野菜スタンドの内容が変化して、季節を感じ、季節を味わえるのだ。

タイトルにも使わせていただいた七色ニンジンは、オレンジを買った街の八百屋さんで見つけたもの。珍しそうに見ていたら、お店のおじさんが逆に不思議そうな目で私を見ていた。
人参だよ、ただの。とでも言いたそうに。赤い人参とか黄色い人参とかは、パリのbioのお店でもたまに見かけるけれど、こんなにカラフルなの初めてみた。次回はぜひお味見しなくては!
おまけとして、リンムの話も少し。

パリのオーガニックマルシェで、モロッコのベルガモットに魅せられた私は、チュニジアにも同じような果物があるよ、と聞き、幸いかんきつ類の季節だったので、さっそくその、リンム、またはシトロン・ドゥー(甘いレモン)と呼ばれている果物を探してみた。
 
スースという街の屋内マルシェでみつけたリンムは、なるほど、見た目はベルガモットそっくり。レモンを小ぶりにしておへそを付けた感じだ。値段の違う2種類のリンムのうち、高いほうを1キロ買ってみた。どう違うの?と聞いたら、ただ、ランクが違うだけ、と言っていたが、今思うと、味もちがったのではないかという気がする。2種類とも買ってみれば良かった、と今になって後悔。
さて、リンムのお味は、というと、酸っぱさをすべて取り除いた、レモン。香りもあまりなく、水分と、ほんの少しの香りを楽しむ果物、といった感じ。甘さも、そんなにはない。モロッコのベルガモットとは、本当に別物だ!
見た目はこんなにそっくりなのに! 
モロッコのベルガモットについて